おまとめローン

「おまとめローンで借金をすっきり整理!!」
金融機関の窓口やインターネットのホームページでこのような広告を見たことはありませんか?

 

最近の金融機関は複数の借入をひとつにまとめる「おまとめローン」にも力を入れています。

 

改正貸金業法の「総量規制」の制度が導入されて以後、ひとりに貸すことのできる金額が年収の3分の1に制限されたことが要因といわれています。

 

しかし取り扱いが増えたということは、利用する側としては「どこに申し込めばいいのか」という問題がより深まってくるといえるのではないでしょうか。

 

  1. 「おまとめローンを利用したいけど、どこに申込むべきなのか?」
  2. 「そもそもおまとめローンとは何なの?」
  3. 「おまとめローンにメリットとデメリットは?」

 

上手におまとめローンを活用するためにも、おまとめローンについてよく精通しておくようにしましょう。

 

おまとめローンとは?

 

おまとめローンとは、その名の通り複数のキャッシングやカードローンなどの借金をひとつにまとめるためのローンです。キャッシングやカードローンは非常に手軽にお金を借りることのできる手段として定着しています。しかしその分「つい借り過ぎてしまう」という欠点も備えています。

 

  • 「気がつけばいくつもの先の借金が残ってしまった」
  • 「毎月の返済日や返済金額がまちまちで、返済管理だけでも大変」
  • 「何とかスリムに返済したい」

 

このような問題を解決してくれるかもしれないのが、おまとめローンです。

 

例えば次のようなケースを考えてみましょう。

・A社 借入額50万円 年利15.0% 毎月末日30,000円返済
・B社 借入額30万円 年利17.0% 毎月25日15,000円返済
・C社 借入額20万円 年利18.0% 毎月10日10,000円返済

 

このように3つの先から借入を利用している場合、毎月の返済日や返済日もばらばらで、返済管理を行っていくのも大変です。毎月3回も返済を行うのは、精神的にも辛いものがあるでしょう。

 

そこでおまとめローンを利用して、この3つの借金をひとつにまとめることを検討してみましょう。

 

例えば次のような感じです。

・D社 おまとめローン100万円 年利10.0% 毎月25日50,000円返済

 

これで返済日は「毎月25日」の1回だけになり、すっきりと整理することができました。

 

おまとめローンのメリット

 

この「毎月の返済日をひとつにまとめることができる」というのが、おまとめローンのメリットのひとつです。返済日が月に何回もあると、つい返済日前に支出を行ってしまったり、うっかり返済日を忘れてしまうこともあるかもしれません。このような危険を排除することができ、管理をしやすくすることができます。

 

その他のおまとめローンのメリットも考えてみましょう。

 

毎月の返済額の合計を抑えることができる

上手におまとめローンに切り替えることで、毎月の返済額を少なくすることが可能です。
例えば先の例では、おまとめローンの前と後では次のように毎月の返済額を抑えることに成功しています。

 

・おまとめローン前 3社合計55,000円→おまとめローン後 1社50,000円

 

 

金利を低く抑えることができる

なぜこのように毎月の返済額が少なくすることが可能なのでしょうか。
それは「金利」の差を比較してみるとわかるでしょう。

 

おまとめローン前は15.0%~18.0%の金利であったのが、おまとめローンでは10.0%の金利を利用しています。このように全体的におまとめローン前よりも低い金利を適用することで、毎月の返済額を抑えることが可能になってくるのです。

 

 

完済までの期間と返済総額を抑えることができる

より低い金利のおまとめローンを利用するということは、完済までの支払い期間と返済総額を抑えることができる可能性も高くなるということです。

 

例えば先の例では、次のように計算することができます。

 

・A社 支払期間19ヶ月 支払総額564,202円
・B社 支払期間24ヶ月 支払総額355,257円
・C社 支払期間24ヶ月 支払総額239,565円 合計1,159,024円

 

→D社 支払期間22ヶ月 支払総額1,098,487円

 

この計算では支払期間も最長と比較して2ヶ月短くなり、支払総額も6万円ほど抑えることができるようになりました。

 

このようにおまとめローンを利用する場合には「より低い金利で・返済期間を短くし・返済総額を少なくする」ような利用を行うことが大切になってきます。

 

おまとめローンで返済負担が増える?

「より低い金利で・返済期間を短くし・返済総額を少なくする」ことを強調することには、理由があります。上手におまとめローンを利用しなければ、完済までの期間と返済額が増える可能性もあるのです。

 

メリットで「完済までの期間と返済総額を抑えることができる」と述べたことと正反対のことも起こりえるのです。

 

先のケースで考えてみましょう。

 

・A社 借入額50万円 年利15.0% 毎月末日30,000円返済 支払期間19ヶ月 支払総額564,202円

 

・B社 借入額30万円 年利17.0% 毎月25日15,000円返済 支払期間24ヶ月 支払総額355,257円

 

・C社 借入額20万円 年利18.0% 毎月10日10,000円返済 支払期間24ヶ月 支払総額239,565円

 

支払総額3社合計1,159,024円

 

→①D社おまとめローン100万円 年利10.0% 毎月25日40,000円返済 支払期間22ヶ月 支払総額1,098,487円

 

→②D社おまとめローン100万円 年利10.0% 毎月25日50,000円返済 支払期間29ヶ月 支払総額1,217,404円

 

①と②を比較すると、毎月の返済額を最初の例50,000円から40,000円に減らすことで、②ではおまとめ前よりも支払期間は最長24ヶ月から29ヶ月と5ヶ月長くなってしまい、その分支払総額も6万円近く増えてしまいました。

 

 

おまとめローンを検討する理由のひとつに「返済負担を減らしたい」というものがあります。
そのため毎月の返済額を少なく設定しがちですが、あまり毎月の返済額を下げてしまうと、当然支払期間は長くなり、その結果支払わなければいけない利息も増えるケースも発生します。

 

おまとめローンを利用する場合には、毎月無理のない返済額にすることはもちろんですが、返済総額を含めた計画を念密に行うことも大切といえます。

 

おまとめローンの利用の後は?

おまとめローンを利用した後に、完済した先からダイレクトメールが届くことがあります。

 

  • 「高額融資も可能ですよ」
  • 「以前よりも低金利でお貸しします」

 

おまとめローンで一本化した金融機関のデータ上では「完済」という形になっていますので、このようなお知らせが送付されることも十分考えられます。

 

しかしよく考えてみましょう。おまとめローンで確かに借金がひとつになり、毎月の返済日や返済額も統一することができました。適用金利が低くなったことで、毎月の返済額も少なくなり、返済期間を短縮し、返済総額も減らすことができました。ただし借入残高自体は少しも減ってはいません

 

先の例では「100万円」という借金が1円も減ったわけでないのです。

 

おまとめローンを利用した後は「借金が減った」と勘違いしてしまいます。ここで再びダイレクトメールの誘いに乗り、借入くを行い借金を増やしてしまったのでは何の味をありません。せっかくおまとめローンでスリムになったのに、借金を増やしてしまったのではまさに本末転倒です。

 

またおまとめローンを利用した後にすぐ違う金融機関で借入を利用すると、おまとめローンの金融機関から一括返済を請求されることもあります。おまとめローンの金融機関からすれば「せっかく借金を一本化したのに、また他で借りてしまうなんて、うちの借入をきちんと返済してくれるのだろうか」と疑いをもたれてしまいます。

 

とにかくおまとめローンの利用後は、新たなローンの利用は厳禁です。